痛くないインフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」について|小児科・内科・皮膚科 東大阪市の小児科専門医院|髙丘医院

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予防接種はかかりつけ医で接種しましょう

フルミストはこんなワクチンです

・アメリカでは2003年から発売されていましたが、2024年日本でようやく承認されました。

鼻に噴霧するタイプのインフルエンザワクチンです。

鼻へ噴霧するため、針を刺す必要がありません。身体的、精神的に負担が少なくなっています。

・フルミストは1回接種です。左右の鼻腔へワクチンを噴霧すれば、それで接種完了です。

2~18の方が対象です。

・死滅したウィルスを注射して免疫反応を起こす従来の注射タイプの不活化ワクチンと違って、 フルミストは毒性を弱めたウィルスを感染させて免疫反応を起こす弱毒生ワクチンです。

麻しん、風しん、水痘、おたふくかぜ、ロタのワクチンも弱毒生ワクチンです。

・フルミストの効果は従来のワクチン(約5か月)よりも長いと言われています。

・フルミストは生ワクチンですので、接種することで実際にインフルエンザに軽く感染します。そのため接種後に発熱、鼻水、せき、のどの痛み、頭痛などの副反応が現れることがあります。

すべてのワクチンに共通ですがまれに、ショックやアナフィラキシーなどの重大な副反応が現れることもあります。いつもと違う体調変化や異常を認めた場合は、速やかにご連絡ください。

接種出来ない方、注意する方は?

・接種できない方は発熱者、重い急性疾患患者、免疫機能に異常がある方、免疫抑制をきたす治療(抗がん剤、ステロイド、免疫調節薬など)を受けている方、妊婦、鼻閉が強い方。

・接種に注意が必要な方はゼラチンや卵アレルギーがある人、喘息症状がある人、重い基礎疾患がある方、過去のワクチン接種で重い副反応が出現した方、じんましんやけいれんの既往がある方、授乳中の方、サリチル酸系医薬品(アスピリン、ジクロフェナク、メフェナム酸など)を服用中の方は主治医と相談してください。

いつ頃ワクチンを接種すればいいの?

12月上旬までにインフルエンザワクチンの接種を終了しておくことをおすすめします。

・受験生などワクチンに対する要求度が高い方は、従来の注射ワクチンと併用することも出来ます。

フルミスト接種後の注意

・接種後30分間は、アナフィラキシーなどの急な副反応が起こることがあります。

院外にいてもすぐに戻って来院できる範囲に居ましょう。

・接種当日は、入浴しても差し支えありません、激しい運動は避けましょう。

フルミストを接種後1~2週間は、重度の免疫不全者との密接な接触は避けてください

 12週間はインフルエンザに軽く感染している状態です。ワクチンのインフルエンザウィルスは弱毒化しているため周囲の健常人に対して感染・発症する心配は少ないですが、重度の免疫不全者には感染・発症する可能性があります。

接種後2ヶ月間は妊娠しないように注意しましょう

当院では他のワクチンとの同時接種は実施しません

・数量限定のためWeb予約は出来ません、受付窓口で予約してください